2024/6/27 end roll fiction

憂鬱な日ほど思考が澱みなく駆け巡る。頭の中の空白を満たすように。

思考すればするほど、直面すべき問題を一旦忘れることができるから。

でも直面すべき問題を忘れようとすることは、他の多くの物事をも忘れさせてしまう。

僕はとても忘れっぽいんだけど、なんだかもうそのことについて考えるのも忘れてしまうよ。

それは多分、僕が何かを忘れようと勤めていることに起因しているんだと思う。

忘れたくないことも、忘れてはいけないことも、どんどん忘れていってしまう。

若年性アルツハイマーの人は、何かを忘れようとしているからこそ、アルツハイマーになってしまっているって

聞いたことがある。

花粉症になる人は、何かを忌み嫌って拒絶しようとしているからこそ、花粉症へのアレルギー反応を起こすって

聞いたことがある。

なるほどなぁって思った。

自分の思考は体と繋がっているから。

僕の考え方のありようそのものが、僕の身体そのものにも影響しているらしい。

心と身体は切り離せないよ。だって同じなんだもの。

はぁ。

僕が僕でいられる時は一体どういう時なんだろう。

僕が僕でいられる時。

そんな時、僕にあったかな。

一生、僕は僕になれないんじゃないかな。

くだらないと思うよ。

屁理屈じゃないかって。

思考実験甚だしい。

でも楽なんだ。

思考実験している時は僕はあらゆる現実の物事から解放されるから。

理系の研究者たちも同じ気分なのかなぁ。

でも彼らは現実物事を忘れやすくなってるわけじゃないよ、僕なんてすぐさっき言ったことも思い出せないから。

Googleの検索欄を開いて、何を検索しようとしたか思い出せなくなる。

なんでスマホを開いたのか、をGoogleに聞いてみる。

愚かなことだなぁ。

それってもう病気か何かじゃないかな。僕はもう何が何やら分からない。

直面すべき問題が山積し過ぎているよ。

いっつもこうだ。

なんでこう、いつもこうなるんだろう。

それは僕がそうさせているからだよ。

なんで僕はこんなに、僕自身にこんな問題を山積みにするんだ。

もっと楽に生きさせてくれよ。

もう嫌だよ。

そうやって僕は多くの問題から逃げているんだ。

もう嫌だよ。

逃げて逃げて逃げて、愚かに生きてるんだ。

社会のせいにすればいいよ。

何でもかんでも社会がいけないんだよ。

都知事選に投票する諸君は頑張ってくれ。

もう現職でも蓮舫でも石丸でもなんでもいいよ。

僕はもう疲れたから。

考えることをやめるよ。

考えさせるドラマは映画を見ることができない。とてもじゃないけど頭が疲れちゃうから。

意味のない映像を眺めていたい。

ゲーム実況でもなんでも

くだらないYouTubeの動画でもなんでも

考えなくて済むから

疲れなくて済むから

もうなんだよ。いつまで追いかけてくるんだよ。

僕が歩んでいくその先までも、追いかけてくる。

僕の影が追いかけてくる。

死ぬまで追いかけてくるのか?

そんなの御免だね。

なんとか逃げ切ってやりたい。

僕は誰もいないところに逃げ切ってやりたい。

影のない光だけの世界

そんなのが存在するか?

もうやめてよ。

いつまでも終わらない漫才。

ええ加減にしろ。

終わらない。

もういいって。

終わらない。

終わらない物語。