2025/10/16 日記

今日は15時に起きた。二度寝三度寝を繰り返した挙句、諦めて寝れるまで寝ようと思った。

夜から授業だが一昨日やった内容と同じなので特に予習はしなかった。日が沈んで薄暗くなった頃合いに家を出た。すっかり秋らしい雰囲気でよろしい。

根岸線に乗りながら、島崎藤村の「夜明け前」を少しく読んだ。幕末の激動の世の中を木曽のある宿場人の立場から詳細に描いている。まだ三分の一くらいしか読んでいないけれども、幕末の様子を一般の農民たちはどのように体験し考えていたのかがよく分かる。我々が教科書で学ぶのは1853年にペリーが来航して開国を迫られ、その後尊皇攘夷の風が吹き荒れる中、井伊直弼が安政の大獄で攘夷勢力を抑えながら開国をしていく、などという常に日本の歴史を表面的に、支配者の視点から見ていくのであって、一般ピーポーがどう考えているかまでは学ぶことがついぞない。そういう意味では庶民の視点から幕末の様子が理解できるというのは興味惹かれるところだ。特に国学の思想が持ち込まれる流れは興味深かった。

教室に着いたら授業で使用するプリントを人数分印刷する。今日はスタンダードレベルの単語テストが13人分。授業内容の解答プリントが13人分。ハイレベルの単語テストが8人分。こちらの解答は付録としてテキストについているので印刷はいらない。

室長と今日の授業の注意点と配布物の確認をする。2年生なのでこの時期は修学旅行生がいるので欠席が多くなること、定期テストが被る生徒も休むかもしれないこと、来週は模試と進級説明会があるので必ず受講するようにすること、などが注意点。配布物は、月間配布物と模試の確認書である。月間配布物には先月の自習室利用時間というものが記載してあって、校舎の中で自習室を利用している時間が長い人、つまりたくさん勉強している人のランキングが記載される。モチベーションを上げるために良いだろう。他には来週の予定や冬期講習の案内や注意事項も記載される。

スタンダードレベルではまず古文単語テストを行う。指定した単語帳から範囲を指定してテストをする。今回は241−270の範囲であった。合格点は9/10で8点以下の生徒は授業後に再テストとする。今日は1人だけ再テストになったが、まぁまぁ頑張ってくれている。

授業内容は古典文法の係助詞と終助詞を扱う。係助詞は、係り結びとその省略、消滅(流れ)や特殊な訳出。終助詞は主に現代語訳のみ。あまり面白くない単元だったけれど、問題数が多いので演習を中心にして間違えるだろうところを解説していく。人数は13人だが修学旅行などで休みもあるため10人ほど。授業中に寝ている生徒はなく、概ね態度も良い。一番前の左に座っている生徒だけ、休みが多く少し心配だったが今回の内容は優しめだったのでまぁ問題はなかった。一人体験生(授業を1ヶ月体験して入塾するかどうか決める生徒、新規の顧客である)は若干ついてこれていない様子ではあったが、あまり体験生に合わせて媚を売ってもしょうがないので放置しておいた。あまりにもついてこれない場合はそちらに合わせて授業はやるけれど、逆効果になることもあるので、今回は上のレベルについてきてほしい、危機感を持って欲しいということでレベルは落とさなかった。

ハイレベルの授業も単語テスト、そして復習の古典文法からの小テストもある。単語10点、文法8点。毎週やっているとサボる生徒も出てくるので、自分の点数を口頭で答えてもらう。周りの生徒と比べて自分だけができていないというのはだいぶ気持ちよくないことのようで、ちゃんとやってくる生徒が多い。こちらも再テストは1人。

内容は現代文を2題。その場で問題を解いて解説。一つ目はデカルトの思想と認識論。硬質な文章だがハイレベルのクラスには満点を狙って欲しい問題。現代文の授業は色々試行錯誤しているところだが、自分がわかりやすく解説をしたところで彼らの力になっていないことに気づき始めたので、所々段落ごとに内容を要約させるようにする。時間をとって段落の筆者の主張を答えさせる。設問が解ける解けない以前に文章を要約出来ていないと筆者の主張も取れないし設問も取れない。やはり優秀な生徒に当てると秀逸な要約を答えてくるし、出来ない生徒に当てるとヘンテコな要約になる。結局のところ現代文は要約力になってしまうところはある。満点は1人でやはり要約が秀逸に出来ている子だった。女の子だがまぁまぁ可愛い。いいお母さんになりそう、良妻賢母という感じで。二つ目は近代芸術の役割について。近代芸術は社会から逸雑したアリエネ(精神病者)たちを社会に繋ぎ止めておくための一つの有効な手段であるということだった。確かにロックバンドや画家なんていうのは社会の中では特に役に立たないお荷物にすぎないかもしれないけれど、芸術という名によって社会の受け皿になっているというはあるかもしれない。こちらも段落ごとに要約させる。自分も文章を読んである程度頭の中で要約してみて、同じスピードで生徒たちにも要約した内容を話してもらう。難しい場合は本文の言葉を使い、出来る人は自分の言葉に落とし込んで言い換えさせるようにする。出来る生徒できない生徒が如実に分かれるので面白い。こちらは満点が2人。一人はさっきの良妻賢母ちゃんとあとはよく遅刻してくるヤンチャ坊主。このヤンチャ坊主はだらしないところがあるけれど賢いところは見かけによらず、ただ抜けがあったり詰めが甘いところがあるので調子に乗らせてはいけない。授業終わりに質問対応。この記述問題はこれであっているかどうか。「・・・精神病者に仕事をカテゴライズするということ」という回答だったが、「カテゴライズする」ということの意味が不明確なので罰にした。本文には同じ記述があるが、どのような意味で用いているかが不明瞭であるため、不適当である、と答えた。

授業が終わったら職員室に戻って欠席者の中で連絡がない生徒に電話をする。今回は欠席者から全員連絡が来ていたので電話はしなかった。本来であれば全員に連絡しなければならないので骨が折れる。

その後今日の授業の報告、といっても特別なことはなかったので二言三言、と来週の注意点などを確認して帰路に着く。