2025/11/23 雑記

何もかもがバカらしく感じられてくる。自分の年齢のことを考えるとなんだか息苦しくなってくる。大きな志があるとか夢や希望を持っているとしたって20代ならどんなにもがいて良いようときにはならないんだろうけれど、この歳になると、そんでもっと大きな夢や希望がはっきりと見えているわけではないのにも関わらず、この日々の鬱屈とした長いトンネルの中を這いずりまわっているとなると、やりきれない思いになるの当然のことだね。

もう僕にはいくばくの命しか残されて良いない末期患者のような気分になってきた。いやそういうことを言うと本当の末期患者の方たちに失礼だし不謹慎だという考えもそれはそうなのであるしそもそもこう言うことを考えると本当に命が短くなるのではないかという迷信なるものを恐れる心も、残念なことに持ち合わせているので、それはお詫びして訂正しておくこととしても、それはそうと自分がこのような自分勝手で気ままに過ごす日々をいつまで続けられるのかがよく分からない。

お金の問題ということもさることながら、精神的に追いついていかないような気がする。でももちろん今の職を切られたら僕は一体どのように生きていくのだろう。ほんの首の皮一枚で繋がっているに過ぎない微妙なラインに立っているのが怖いというのもある。それと未来が見えてない。例えば40歳で無名の芸人はもう諦めるべきだと思うのと同じように31で無名の作家というものには全く価値を見出せない。僕は一体いつまでこんなことを続けていくのだろう、そしていつまでこんな生活を続けることができるのだろう。最悪なシナリオを予想してみよう。

40歳無職の独身男性。職を切られそれ以降コンビニでバイトをするも続かずに数ヶ月で退社。以降全くの無職で何もないが親からの仕送りだけで暮らす日々。末期癌が進行し余命後わずか。だとしたら人生が程なくして終わるので最悪なシナリオではないことに気づく。

別の例。40歳塾講師アルバイトの独身男性。職は12年同じものを続けるも出世も降格もなくただロボットのような日々を淡々とこなし、年下の小僧が上司となって淡々と頭を下げる毎日。体は至って健康だが金はないので親の仕送りに頼る日々がここ数年続く。出世の未来は見えず、老後の見通しは野垂れ死ぬこと以外に道はない。実に現実的な予測で人口統計の学者みたいでよろしい。多分僕の未来はこれだ。なんだかんが身体を大きく壊しているとは思えない。

もう一つの予測。40歳作家の4人家族。妻と二人の子供。仕事はここ5年ほどでなんとか軌道に乗り厳しくはあるがなんとか生活できている。もちろん妻の経済的な支えを拠り所にする面も大きく子育てとの両立は過酷を極めるが、暇な夫がだいぶ家事を手伝ってくれているので幾分楽ができる。体は至って健康だが子供のことを考えるとこれからも長生きして養っていかなければならないので慣れないジム通いを始める。そしてそのトレーニング中、高血圧で倒れ病院に運ばれ意識不明の重体となり、そのままこの世を去る。

40歳塾講師アルバイトの妻と2人暮らし。塾講師のアルバイトは細々と12年続けるも程なくして少子化により校舎は廃校。都内に移り子供の多い地域でなんとか個別の塾講師兼家庭教師を掛け持ちしながら生活費を稼ぐ。都内の賃貸はもちろん十分に賄えるはずもなく、父母や親戚からの資産を切り崩して貧困を切り盛りする。妻は公務員で十分働いてはいるものの夫の不足を補い切れるものではなく、ましてや子供を考える余裕もないし気づけば年齢も年齢だったと言い訳を吐いている。夫には一時期作家になるという夢があってその熱い眼差しに惚れ込んだものだったが、最近はそんな様子を毛ほども見せずに流行りのCPOP(チャイナポップ)アイドルの応援に勤しんでいるのが目に余る。家計もギリギリで大事な貯金を切り崩しながらやりくりしているというのに、書斎には見知らぬ顔したポスターやアクリルスタンドに写真集がずらりと並んでいて節約の意識のかけらも見当たらない上、かつての作家志望たる気概も本棚には見受けられなくなって、夫はその部屋を書斎というけれどもどう考えてもそれは書斎とは言えなかった。昔はそれこそ明治の文豪が書いた小説がずらりと並んでいたり大学時代にハマったという高尚な哲学書だったりはたまた源氏物語や枕草子の注釈書までずらりととこ狭しと続いていてそれはそれは書斎と言うに相応しい部屋だった。いつだったかに電子化の時代だといって本をほとんど売り払ってからは書斎が寂しいからといって各所にアイドルの推しポスターから始まってカレンダーにアクリルスタンドに写真集、しまいには1/4フィギュアを飾り出したときには流石に呆れて捨てさせることにはなったが本当に捨てたのか引き出しの奥に隠してあるのかはしれたもんじゃない。それでも記念日や誕生日には旅行に行ったりささやかなプレゼントをはにかみながら渡してくれるところは健気に憎めないところもある。でもなんだか他の男にうつつを抜かしてしまいそうで怖いなと思う時がある。