2026/2/20 霧雨で見えない

2026/2/20 霧雨で見えない

曇り。寒さ、身に染みる。外に出てから着込まなかったことを後悔する。

カフェで眠る。面白くないので眠る。桜木町に行ってGlobal workのセットアップを買うか迷う。色味は良い、素材も良さそう、価格はまぁまぁする、欲しい。買う一歩手前までいってやめる。ものを買うことに対して今に罪悪感に似たものを覚える。新しいものを買うことは悪いことではないか、今あるものを使い切らずして、使えるものを使わずしてすぐに新調するというのは良くないのではないか。物を捨てることへの後ろめたさもある。そんな気持ちに直面するぐらいだったら、とりあえずタンスの奥底に留めておく方が捨てるよりバチが当たらないのではないだろうか。物を消費することが怖い。それは環境に良くないというのは名ばかりな気がして、物の効力を発揮しないまま放置してしまうと、物から何か仕返しをされるのではないか、物の背後にうごめくなにがしかについぞ呪われるのではないかと思って怖いのである。

甘い物を欲する。実は僕は毎日甘い物を食べているし飲んでもいる。酒は飲まないが、その代わりに炭酸ジュースを飲む。コーラや三ツ矢サイダー、ペプシやジンジャエール。家には大量の炭酸飲料水が所狭しとストックしてある。毎日飲む、場合によっては1日に一本。飽きることがない。一番好きなのはペプシ。コーラの単調な味と違って、絶妙な揺らぎを感じさせてくれるから。あとレモンと名の付くジュース。これも好む。レモンが何よりも好きだから。そんなに好きならレモンを生で齧っても満足できるのではないかと思って、うどん屋のトッピングされるレモンをひとかじりしたことがあったが、満更でもなかった。しかし甘い物好きと言ってもそれをなるべく隠そうと欲する心がある。職場で飲み物を飲む時は、つまり他の人に見られる可能性が一部でもある時には、お茶を手に取る。移動中に自販機でジュースを買って飲むことが毎日のようにあっても、それは道中で必ず捨てて人の目のつかないようにする。ご飯を誰かと食べる時にもなるべくお茶を頼むし止むに止まれずジュースを飲む時はしかめ面をしながら嫌々飲まされているように振る舞う。甘いものが好きな甘ったれた気の小さい男だと思われたくないからだと思う。甘ったれた男が嫌いだ。でも自分が甘ったれた男になっているということをなるべく目につかないようにする。押し隠そうとする。目の前の自分と頭の中の自分とが合致することはついぞない。それこそ他人から指摘されることがなければ延々とそれで押し通すことができるのだ。つまり人に見られなければ良い。自分はそれを見ないし指摘をしないしないものとして扱える。生真面目な自分を装う。硬派な自分でありたい。秩序だった自分でありたい。押し通すことに慣れてしまうと本当に誰も何も言ってこないということに気づく。