11/30 春ねむりについて

もう11月も終わりますね、こうきです。今年は本当に色んなことが起こったので、どの年よりもあっという間に感じました。多分自分の人生の中でも最も忙しい1年間だったかもしれません。いや本当に。また今度詳しく書きますね、というか今年のことを事細かに書いていたらそれこそ小説一冊分になってしまいそうです。まぁそうなったらそうなったらです。

部屋の机

昨日は「春ねむり」という新進気鋭のロックシンガーのラジオを聴いていました。かなりマイナーな人なので知ってる人はいないと思いますが、海外の一部のファンには人気があります。というのも海外の有名な音楽批評家が大絶賛したことで話題になり、2018年に出たアルバムを皮切りに欧米でライブをやるなど活躍の場を広げていたのです。

YouTubeの人気批評家

僕もその批評家のレビューをよく見ていたので(多くは当然のことながら洋楽が中心です)、急に日本の若手を大絶賛しだしてわりとマジで困惑しました笑 日本の音楽ファンはもっぱら洋楽にかぶれて(自分もそうです)、自国の音楽をダサいと思い込んだり下に見たりしてしまいがちなので、その尊敬してる洋楽ファンに評価されるJ-POP ってどんなものだ?って慌てふためいた人も多いかと思います。僕ももちろんノーマークだったアーティストでしたのでこんな人がいたのかっていうのと同時にどうしてこんな音楽が海外に評価されるんだ?という疑問もありましたね。後述しますが、春ねむりの音楽は絶賛されているわりに結構日本人からするとダサく感じるような理解不能な雰囲気なのでマジで困惑しました。まぁでも葛飾北斎も村上隆も、日本の名だたる芸術家たちは、海外で評価されてから日本で評価されましたし、日本の芸術が逆輸入されるというのは意外とあることです。

2019年にはヨーロッパを代表する巨大フェスティバル【Primavera Sound 2019】に出演、今年6月に初のオンライン開催された音楽ビジネスカンファレンス 【Midem】では、世界各国の新進気鋭のアーティストを紹介する『Midemタレント・エクスポーター Presented by Amuse』に日本人として初めて選ばれるなど、世界的な注目を集めるシンガー・ソングライター/ポエトリー・ラッパー/トラックメーカーの彼女。自身のキャリアの新たな幕開けを歌う高らかな「ファンファーレ」から始まる新作には、その生々しくも切実なエモーションが刻み込まれている。

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2938

まぁそんなこんなで興味を持って良く聴いていたのですがその春ねむりさんのラジオで僕のメールが読み上げられたということが言いたいのでした。まぁなんだかすごく小さいことかもしれないんですが、前から聴いていたアーティスト(しかも人の意見を全く聞かなそうなクレイジーな人)に自分の文章を読んでもらえてとても嬉しかったです。びっくりですね〜、どうせ読まれないだろうなぁと思ってラジオネームを「通りすがりのハマっ子」とかいうダサい名前にしてしまいましたね。一応笑ってもらえましたけどとても恥ずかしいです、滑ってるなぁって。でもこのネームを思いついた時はめっちゃ面白いと思ったんだけど!

せっかくなので送った文章を貼っておきます。


ラジオネーム 通りすがりのはまっ子

こんばんは、初投稿です。先日ライブ配信を拝見しました。春ねむりさんのライブは初めて見たのですがどれも迫力が半端なくて特にpink unicornと春と修羅がとても心に響きました。生のライブでも聴いてみたいです。

あとライブ中、曲と曲の間にコメントをこまめに読んでくれたり、英語で一生懸命海外の人にも気持ちを伝えようとしていたり、すごく可愛い一面も見れました笑 元々春ねむりさんの音楽だけを聴いていたというのもあり、すごくクレイジーで変わった人なのかなぁと思っていたので、ギャップにキュンとしました笑 そこで質問なのですが、ライブで曲を歌う時と、MCで普通に喋ったりするところの切り替えはどう上手くやっているのでしょうか?ライブに集中しすぎるとMCはなかなかできないし、MCを考えていると歌うことに集中できなさそうなのですが、コツなどはあるのでしょうか?ライブの時意識していることや裏話など聞かせていただけたら嬉しいです!


先日のライブ配信を見たことといくつかの曲に心を打たれたことそしてライブ中とMCのギャップに惹かれたこと。どれも正直な感想でした。彼女の曲と歌詞はどれもクレイジーでぶっ飛んだものが多いので、ライブはMCも無く歌に集中するというようなのを想像していたのですが、普通にコメント読んだり落ち着いていて喋っていたのがかなり印象的でした。だからといってもちろんライブが静かとかそういうのではなく、もちろんクレイジーなパフォーマンスでしたしめっちゃ良かったです。だからこそその切り替えはどうやっているんだろうと思いまして質問しましたね。本人の言うところによれば特に意識せずに音楽が鳴りだしたら体が勝手に動き出すみたいなことを言っていました。まぁ天才肌なんだろうなぁ。意識してなくても音楽が鳴りだしたら体が勝手に動き出す。。。

せっかくなので新譜からオススメの曲をセレクトしておきます。かなりクレイジーな曲なので心して聴きましょう

Pink unicorn

初っ端からギターがかっこいい。絶妙に歪んだギターでノイジーな音像がたまりません。そして早口で言葉を紡ぐポエトリーラップ。ラップと聴くと不自然な感じに思うかもしれませんが、海外ではこんな風に早口で歌ってればラップと表現するみたいです。海外の批評家からもJapanese hip hopと表現されてましたね。かなりぶっ飛んだ言葉が続くのでリベラルアレルギーの人は多分無理でしょうけど、まぁ面白い歌詞です。「君の神様になんかしないで」良くも悪くもパワーがあると思います。

Lovetheism

音が結構好きです。ノイズな音が普通のロックと違った雰囲気を醸し出してます。最初の歌詞がもうクレイジーすぎてびっくりしますが面白い。ラブイズム、とは愛を大切にしていこうみたいなことだと思いますが、なかなか日本人的な感覚からするとこういう考えは出てきませんよね、すごくクリスチャンっぽい雰囲気ですがそれでも「聖書の端切れに死ねって書いた」りと多分クリスチャンではないんでしょうね。不思議な詞です。他の曲もそうですが、このアルバム全体を通して愛に包まれたような優しさを感じるので愛というものに対するこだわりをすごく感じます。そういう意味でも恐らくこの曲がアルバムの核になる曲なんでしょう。(アルバムタイトルなんだから当たり前か)

「めちゃくちゃなステップで良い、踊ろう」という詞は、村上春樹から引用したんでしょうかね、これまた面白い。「ダンスダンスダンス」では確か「きちんとステップを踏んでみんなが感心くらい上手く踊るんだ」って感じの表現でした。

Riot

これまたすごい曲です。歌詞がむちゃくちゃにパワーがあります。基本的に意味は分からないのですが、全体に神秘的な雰囲気が漂っていてなんだかとにかく多くの苦しみもすべて愛が包み込むかのような凄まじいエネルギー。うーむ、万人受けはしないでしょうがこれはすごいなぁ、そんな曲。歌詞解釈とかそういう作業がバカらしくなってくる、メタファーはメタファーのままに。

というわけで春ねむりの曲紹介でした。自己満足な音楽レビューみたいになってしまうましたが、ラジオで読んでもらえてよかったなぁー、万人受けはしないだろうけどもっと多くの人に聴いてもらいたいなぁ、そんなことを思った今日1日でした。

早くもクリスマス気分のみなとみらい

それではまた!