自分の強みはなんだろう、と思う。他の人よりも秀でていること。
就活じゃないんだから
自己アピールする必要なんてないんだ
どうしてそんな事を考える
別に他の人より秀でる必要なんか、ないじゃないか、って
オンリーワンになればいいじゃないか、って
SMAPの曲が流行っていた小学校時代
僕は内気な少年だった
どこへ行っても、おとなしい子だね、って
内弁慶だったから、他所へ行くと何も喋らなくなるんだ
それは今も変わらない
大人数が会する場所で、発言はしない
他の人からどう思われるのかが気になるから
繊細なんだと思う
でもそんな繊細な自分が、気に食わない
男らしいと思えない
かっこよくないから
それはくだらないことだと思うけど
でも周りを気にしてしまうことそれ自体に
少し嫌悪感を感じてしまう
僕は僕になることができない
自分が何者でもない事を知る
ただの自分
他の人と比べて、
何者でもない、ただの自分
それこそが自分だ、って
そもそも人間なんて実体はないんだから、って
誰かが言ってた
哲学者が言ってた
僕は何者でもないただの自分
さみしいなぁ
じゃあ生きている必要がないじゃないか、って
暗闇の中で誰かが呟く
僕も同じように呟く
言葉が宙を舞って
また戻ってくる
僕の生きている意味が浮遊する
生きている意味
意味の意味
意味
何を表しているか分からなくなる